この地で古民家を起点に田舎遊びを始めてからもうすぐ7年
子供たちも大きくなり最近はあまり付き合ってくれない
田舎ごっこ は次第にエスカレートして遂に去年から
畑が増え今年からは3反(900坪)近いスケールに・・・
はたしてその収支は?
楽しさ
何が気に入ったのか自分でもよく解らないが 今も拡大を続けている
最近の暑さの中 畑で休んでいる時 近くの畑に行くおばあさん(失礼)
と挨拶をした 「いやーっ 暑くて参りますねー」と言ったら
曰く 「大変ですね でも 楽しいでしょ」
予想していなかったので 一瞬考えてしまったが
確かに義務や強制でやっているわけでもないし
辛くて嫌になった事もないし 続いている訳だから・・・
どちらかと言えば「楽しい」 否 「相当楽しい」
更に
「私らも楽しくなければこんなきつい事 50年以上もやってられないよ!」
楽しいんだ!?
登山 や マラソン と同様 やっていない人から見ると「何が楽しいの?」
と思うがハマった人にしか解らない「何か」が有ると言う事か!!!
しかも農業をしている人は マラソン や 登山 より圧倒的に多い!
自分もその領域にちょっと足を突っ込んだか? と勝手に興奮する・・・
この時点で既に収支はプラス
配るから 売ってみる・買っていただく
菜園でできる野菜は10坪を超えると種類によっては自宅では消費できなくなって来る
知人に配ったら大変喜んで貰えた 喜んでもらえるとこちらも満足できた
でも 続くと 気持ちがマンネリ化して来る
もう一段 緊張?を求めて 次のステージに上ってみたくなる
知らない人に価値を認めてもらえるか・・・?
そこで 店(判子屋)で出来た野菜を売ってみた
週末に収穫した物を月曜に販売 プロのように大量にできる訳ではないので
一品種せいぜい5~10袋位 値段はスーパーよりは安く 農家の直売所くらい
最初に売れた時は ちょっと感動した なにせ判子屋で売っている野菜
自分なら多分買わないよなー と思っていたが じっくり見た上で お金を
払っていただく事に 今まで味わった事のない 経験をした
最近はリピーターも出来てきた!!!
プロの真っ当な商売ならこうならなくてはいけないが・・・それは無理!
正確に原価を計算すると100円の売上の為に1,000円掛かるような話に
なるので本当のプロから見たら言語道断な話だが
「ごっこ」と言う事でお許しいただいて・・・
プロから見たら「ごっこ」商売はこんな感じ?
「100円の物を主婦に売る」なんて考えた事もなかったが
やってみると これが新鮮 と言うか 懐かしい と言うか・・・
その昔 学園祭の模擬店でイカ焼きを売った時 の事がふっと思い出された
人に評価された満足感も加算され気分は「大儲け」
非日常 の効果
農作業やクラフト作業はサイクルの短い単調作業の連続とも言える
種まき 草取り 収穫 出荷準備 販売 どれもそれほど難しい作業ではないが
圧倒的な量をこなすと その先には また違った世界が…
畑に5m大根の種まきをするだけでも都会育ちの軟弱な人間にはかなりこたえる
これが50mになるともう大変
芋掘りも子供と行く遠足で2株なら何ともないが 100m分となると…
まるで砂漠に一人でさまよい オアシスまであと50kmみたいな気分になる
他の事は忘れて「目の前の非日常の作業に没頭する」事は結構なストレス解消効果がある
ただし 体も妙なところが痛くなるが・・・
スポーツとは違うカロリー消費と疲れでビールや飯の旨い事!
そう言えば フランスのベルサイユ宮殿やスペインのアランフェスの宮殿のの中には
「田舎ごっこ」をして遊ぶための 農家や畑が有った
王侯貴族も非日常を求めて 農民になり切って遊んだようだ
アランフェスのカサデルラブラドール(農民の家)と言う名の宮殿(別荘)
壁中に金を張り付けた恐ろしく贅沢な部屋もある一方
藁ぶき屋根の貧しい農家がこの宮殿の中に作られており
外に出るとそこには畑が広がっていたりする
大人のプレイルーム?
マリーアントワネットは農村を丸ごと作って遊んでしまった(アモー/ベルサイユ)
末路はご存知の通り・・・過ぎたるは及ばざるが如し やりすぎにご注意!
ごっこ ならば
これで生活しているプロには
肥料や農薬を間違えて収穫できない
無農薬にトライして全滅
売れるかどうか判らない新品種を栽培する
といった事はなかなか出来ない
でも 「ごっこ」ならトライできるし
失敗してもそれはそれで「いい経験」と言う事で・・・
何度も言うがプロから見たら「言語道断!」